まとめ
今回我々は、レベルの高いサッカー選手の結果を用いて、乳酸カーブテストの評価基準を作成しました。この評価基準を用いることで、血中乳酸測定を選手のグルーピングやコンディションチェック、育成期の選手の目標設定やトレーニング効果の確認などに活用できると考えています。また今後、乳酸を測定する機会が増え、データが蓄積することで、過去に測定を受けた選手の成長パターンと実際に行ったトレーニング内容から、現在の選手の将来も予測できるようになるかと思います。その予測に基づき、必要に応じてトレーニング内容を調整することで、よりレベルの高いサッカー選手をより多く育成することに役立つものと思います。
さらに共通の指標を用いることで、競技の枠を超えた情報の共有が可能になります。サッカー選手のベースの有酸素性能力を向上させるためには、長距離走選手のトレーニングは参考になる部分が多いはずです。指導者レベルで交流するには、コミュニケーションを促進する共通の材料が必要ですが、血中乳酸測定は非常に良い共有材料ではないかと考えています。