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乳酸を用いたトレーニングプロトコル


図1. OBLAと乳酸カーブの試験的評価表
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 乳酸カーブテストを行う際は走る速度と時間、測定場所を設定する必要があります。走る速度については、OBLAをはさむように、選手の体力水準に合わせて150〜300m/分程度の間で何段階かに分割します。われわれのデータでも、先行研究においても日本のサッカー選手のOBLAは約250m/分付近に出現しています。時間については各速度を3〜4分走ったときの血中乳酸濃度を測定するのが適当です。場所は、多くの選手を一度に測定する場合には室外が適しています。しかし、フィールドテストと異なる情報を得ることを目的とすれば、気温や風の影響を受けず、かつ一定速度を確実に得られるトレッドミルを使ったほうが良いでしょう。
 私どもは、JリーグおよびJFL選手(GK17名、FD:フィールドプレイヤー145名)のテスト結果をもとに、乳酸カーブテストの評価基準を作成しました(図1)。血中乳酸測定にはラクテート・プロ(アークレイ)を使用しています。180〜280m/分までの6段階で各速度3分間のプロトコルで行い、OBLAに達する走速度によって5段階に選手を分類しています。今後、日本のサッカーレベルが高くなれば、この評価基準は変わっていくものと思われますが、 現在の日本のハイレベルなサッカー選手における“一定水準”と考えて良いと思います。GKでは260m/分、FDでは280m/分でもOBLAに達しない場合、サッカー選手としては有酸素性能力がかなり高いと判断されます。逆にGKで220m/分、FDで240m/分でOBLAに達した場合、サッカー選手としては有酸素性能力がかなり弱いと考えられます。簡略的に有酸素性能力を確認したい場合、ひとつの速度のみでもおおよその位置づけを把握することは可能です。